将棋には ・居飛車(飛車を右側に据えて戦う) ・振り飛車(飛車を左側に据えて戦う) という2種類の戦い方があります。 これらの組み合わせでも ・相居飛車(居飛車vs居飛車) ・相振り飛車(振り飛車vs振り飛車) ・対抗形(居飛車vs振り飛車) の3つが存在しています。 囲いとは、一言で言えば王様の城。玉の初期位置は5九ですが、ここの位置のまま戦いを始めるのはとても危険です。なので、ほとんどの場合は序盤で玉をしっかりと囲ってから攻めていきます。将棋の囲いは駒の組み合わせだけ無限にありますが、主要な囲いというのは結構限られています。今回は、これだけ知っておけば十分という30の囲いを紹介してきます。自分が指す戦型の囲いはしっかりと覚え、自分は指さないけど相手にする可能性がある囲いについては特徴を押さえておきましょう。初心者向けの将棋勉強法についてはこちらをご覧ください。囲いで重視されるポイントは、一言で言えばただし、かかる手数との兼ね合いもあるのでアそうしたことも踏まえて、囲いを使いこなすうえで絶対に知っておきたいのは、特に囲いと戦法は密接な関係になり、「この戦法にはこの囲いが良い」といったものが大体決まっています。例えばこの組み合わせを間違ってしまうと、どんな囲いでもその強みが出せなくなってしまいます。それぞれの囲いの隣に、相性の良い戦型(よく用いられる戦型)について記載しておいてあります。相 これら4つでは全く戦い方が違ってきます。それぞれに合った囲いを選びましょう。対急戦矢倉と呼ばれる、より早い戦い方(米長流急戦矢倉や阿久津流急戦)の場合はこの構えのまま中盤戦に突入していくことも。速攻向きの構えなので、長い戦いには向きません。じっくりとした矢倉戦を指したい人はその反面、端攻めと横からの攻めが弱点。特に、端に駒を集中されると手に負えなくなることもあります。金矢倉の変化版。6七の金が銀に置き換わった形です。最初からこの形を目指すというよりは、攻めに使っていた銀を守りに使っていくような感じ。角換わりでも見かけることのある形です。玉が一歩横にずれた形が、片矢倉です。8筋の薄さは気になりますが、金矢倉に比べて手数がかからない割にはそこそこ固いという優秀な囲い。バランスが比較的良く、角交換に強い・戦場から離れているなどのメリットもあります。プロ間でも一時期流行りました。矢倉からさらに端攻めに弱くなりますし、玉を9段目に置き、桂馬を跳ねた形で戦うのが菊水矢倉です。こちらも上からの攻めにはかなり強い形ですが、横がスカスカなので注意。7七の銀が桂馬に置き換わっている分、狙われやすい銀をあらかじめ逃がしているというメリットがある一方で桂頭を攻められやすいというデメリットもあります。 金矢倉に5七の銀が加わったものを総矢倉と言います。囲いが堅くはなる一方、銀を攻めに使わない分若干攻めずらい部分も。中央には厚くなっていますが、8筋~9筋方面の堅さに大した変化はありません。 兜矢倉は、矢倉戦ではなく角換わり戦で多く用いられる形。玉を6八に置き、両側を金で挟んでいます。角換わり戦では角打ちの隙を気にしなければいけないので、こうしたバランスの良い構えが好まれます。あまり固い形とは言えないので、次に紹介するへこみ矢倉に発展していくケースが多いです。 兜矢倉がさらに発展すると、へこみ矢倉と呼ばれる囲いになります。横からの攻めには強くなっている一方で、戦場に玉が近づいてしまっている面もあるので注意。おもに角換わりで使われる囲いで、金を6八にとどめて隙を見せずらくしているのが特徴。角換わり戦ではお互いが角を手持ちにしているため、より一層自陣に気を使わなければいけません。金は上ずった形よりも下段にいる形の方が働きが良いので、敢えて金を上がらないのはよく見られる工夫です。このように、兜矢倉からへこみ矢倉への発展の手順途中でとどめておく指し方もあります。 雁木は6筋~5筋に金銀を集中させ、上部に厚く備えた囲い。6七の銀と2つの金の連結がしっかりとしていて、好形とされています。ただし、横からの攻めには弱いので注意。最近では4七に銀を置いて戦う指し方も人気です。こちらはより攻撃的な雁木になります。 対矢倉で使われる手数がかからない割に、横からの攻めに強いのがメリット。見た通り8筋攻めには弱いので、相手から攻められる前にこちらから手を出していく必要があります。 中住まいは、 中原囲いも、舟囲いは舟囲いのまま速攻を目指していくこともあれば(急戦)、舟囲いを経由して急戦の場合も、下図のように左の銀を攻めに使っていくパターンが多いですね。 見ての通り横からの攻めには滅法強いものの、縦からの攻めにはかなり弱いです。右銀もくっつけて、この形まで組めれば相当固くなります。ただしどこまで行っても玉頭は弱点...。 金銀の連結がきれいで、手数があまりかからない割には崩されにくい形。ただし上からの攻めにも横からの攻めにも耐久性があるのが特徴です。ただし、組む途中一瞬駒がバラバラになる局面があるので注意。銀を8七に上げるタイミングは、金銀の連結が外れてしまっていてとても脆い形です。この瞬間に攻め込まれることもあるので、なるべく隙を作らないような工夫が必要。また、相堅い囲いと言ったらこの上からの攻めにも横からの攻めにも強く、ちょっとやそっとのことでは崩れません。その反面手数はかなりかかりますし、攻め駒も少なくなってしまうので一長一短です。ミレニアムは、こちらも横からの攻めには滅法強いですが、上から(特に弱点の桂頭)の攻めにはそこまで自信が持てません。片美濃囲いは2八の玉、3八の銀、4九の金のたった三枚で出来上がる囲い。その割には連結が綺麗で崩されにくい形です。片美濃囲いのまま戦うケースもあれば、さらに発展させてから戦うケースもあります。片美濃囲いの発展形が、この美濃囲い。他と区別する意味で本美濃囲いと呼ばれることもあります。高美濃囲いは、美濃囲いがさらに発展した形。4六の歩を突いて、金を上がれば出来上がります。上からの攻めに対しては強くなりますが、横からの攻めに対しては少し弱くなってしまう部分もあります。銀冠は高美濃囲いの発展形で、美濃囲いの最終進化系といってもよいでしょう。上からの攻めに対して強度が大幅に増す一方、高美濃と同様横からの攻めへ弱くなる部分もあります。また、2九の桂馬を3七跳ねるか跳ねないかはプロの間でも指し方が分かれます(上図は跳ねていない形)。桂馬を跳ねることで端攻めが狙いやすくなりますが、その一方で下段がスカスカになってしまいます。本美濃の形に、銀を守りにさらに一枚加えたのがダイヤモンド美濃です。攻め駒は少なくなりますが、駒の連結が非常に綺麗です。 相注目したいのが、2八の銀。相右矢倉は相横からの攻めや、端攻めへの耐久力はあまりないものの、上からの攻めに滅法強いのが右矢倉の魅力。石田流などの浮き飛車作戦に強いのも特徴です。美濃囲いなどと比べて大幅に手数はかかってしまいますが、愛好者は多い囲いです。右玉は少し不思議な囲いです。右玉囲いというよりは、囲いが戦法となってしまっています。玉を右側に移動し、下段飛車の形を作るのが特徴。基本的には自分から攻めることなく相手の攻めに対するカウンターを狙っていきます。玉は薄いですが、逃げ道が広いのが強み。上図は角交換をした形ですが、矢倉右玉・糸谷流右玉・雁木右玉など様々なバリエーションがあります。どちらかというと受けの戦法なので、最初の打ちから指しこなすのはかなり大変。初心者には向かない戦い方だと思います。戦法を覚える過程で囲いは自然に身につくことが多いので、わざわざ戦法を覚えるのと同様に囲いを個別に学ぶ必要はないと思います。ですが、囲いも戦法と同様に奥の深い世界。囲いの「活用法」を学びたい場合は、次のような棋書がおすすめです。
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